『空』

小さい頃、雲に乗ってみたいと
真剣に思っていました。

ハイジが雲に乗っている絵がありますが、
それができると思っていました。

孫悟空が乗る、
筋斗雲も憧れました。

山の近くへ行った時、天気が悪く、
山の下の方まで雲が降りていたことがありました。

(あの側まで行ったら、雲を触れるんだ!)と、
心が躍りました。

それなのに、どれだけ車で登って行っても、
さっき下の方で見た雲は見あたりませんでした。

どれだけ探しても、モクッとした雲は
見つけられませんでした。

それからしばらく経って、
雲には乗れないこと、
ふわふわの雲を触れないこと
を知りました。

それでも、乗れないことを
知った今でも、雲にロマンを
感じる自分がいます。

でもそれは雲ではなくて、
空なのかもしれません。

「空に憧れて」という歌詞が
ありますが、いくつになっても
空が好きな気持ちは変わりません。

見上げた空が、晴れていると
なおのことです。

それでも、歳を重ね
雨ふりの空
曇った空も
大切なことを知りました。

 

fb20161031

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