仮想環境

エンジニアの端くれなので、MacもWindowsもLinuxも使用します。
WindowsはVistaから10までの全バージョン、Linuxは4バージョンを使用します。

本来、それぞれの物理環境を用意するのが本筋なのでしょうが、実際の話、そんなスペースもないですし、10台近いパソコンを稼働させれば電気代が…
と、いうわけで「仮想環境」を用いて多種多様なOSを使用しています。

仮想環境とは、パソコンの中で「仮想のパソコン」を作成して、その仮想のパソコン上に各種OSをインストールすることにより、1台のパソコンで複数台のパソコンを使える環境にする仕組みのことです。
個人使用であれば無償で使用できる仮想環境ソフトウェアもありますし、Windows7・8.1(8)・10(ProfessionalやProというエディション以上)であればHyper-Vという仮想環境が使用可能です。
有償のソフトウェアでも、パソコンを購入することを考えれば安価で手に入れることができます。

この仮想環境ですが「クセ」があります。

・仮想環境は物理環境のスペックに依存するので、それなりのパソコンを用意する必要があります。(特にメモリ量は多いほうがいいと思います)
・仮想マシン(仮想のパソコン)のパラメータ(CPU数、メモリ、ハードディスクなどの数値)は、基本的に自動で設定されますが、機種や用途によって調整が必要になります。
・共有資産(キーボード、マウス、光学ドライブなど)を使用する際に、物理環境で使用するのか仮想環境で使用するのかを選択する必要が生じる場合があります。
・原則、ネットワークも仮想化されるので、IPアドレスが自宅環境とかけ離れたものになっていたりします。(IPアドレスが変換される関係で、宅内ネットワークがクラスCのアドレスなのに、仮想環境ではクラスAのアドレスになったりする)
・一部、動作しないソフトウェアがあったり、動作が物理環境と違ったりすることがあります。
・物理環境を使用しているのか、仮想環境を使用しているのか、混乱することがあります。

と、いくつかの事例を挙げてみましたが、ほとんどは構築時(設定時)の調整で解消されることが多く、また、環境に慣れると案外使いやすいものです。

仮想環境ソフトウェアは都度違ったのですが、数年間、仮想環境を使用しており、今では仮想環境が無いと業務に支障が生じるぐらいになっています。

数種類の環境を使い分けて使用される方は少ないと思いますが、物理環境を増やすのではなく仮想環境を構築することも一つではないかな?と思います。

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