『「じんこ」にまつわる話・その3』

小さい頃、ピンクの補助輪付き自転車を買ってもらいました。

自分の自転車、ということがとってもうれしかったのを憶えています。

でもそれと同時にいつも思い出しては、悔やまれることがあります。

自転車屋さんのおじさんが、自転車の名前プレートに名前を書き入れてくれた時のこと。

名前を尋ねられ「じんこです」と伝えたところ、「ぢんこ」と書かれました。

当然、油性ペンです。

「あっ、そうか、「ち」に点々じゃなくて、「し」に点々の方か!」と笑ってらっしゃいました。

そのまま、その名前が色褪せるまで、乗り続けました。

発音的には違いがわかりませんが、ビジュアル的になんだかとっても、悲しかったことを憶えています。

自転車

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です