お袋の味、親父の味

今回の表題や内容で、お気に障る方がおられましたら、先に謝ります。

私にとっての「お袋の味」は「だし巻き卵」でした。
※厚焼き卵ではなく、だし巻き卵ですので、お間違えのないように!!

身内びいきかもしれませんが、母は、どちらかと言えば料理が得意な方でした。
短時間で、パパッと美味しいご飯を出してくれたものです。
その中でも、一番は、だし巻き卵だったんです。

高校時代は、自営で忙しく大変な中、毎日、弁当を作ってくれました。
そもそも、だし巻き卵が大好物だったので、たまに「ご飯とだし巻き卵」というお弁当の時がありました。
その時は、結構なテンションの上がりっぷりだった事を覚えています。

胃がんを患い、それでも弊社代表、もとい、嫁さんと一緒に台所に立ってくれた母。
※その頃は、私も嫁さんも、外に働きに出ていたもので、辛い身体で、必死でご飯を作ってくれていたのだと思います。

薬や抗がん剤の影響で味覚障害になり、その影響でだし巻き卵の味が変わってしまったとき、本当に悲しい思いになったものです。
その時、母との別れが近い事を悟りました。

さて、私には母がもう一人います。
「新田の母」です。

この「新田の母」とは、嫁さんのお母さんで、別に名字が新田という訳ではなく、住んでる場所が新田なので、そう呼んでいます。

嫁さんは、新田の母が作る「唐揚げ」が大好物なのです。
※「茶色い食卓(揚げ物を指します)」だと、テンションの上がりっぷりが半端なかったそうです。

私は、新田の母が作る「煮物」が大好物です。
具材の味が生きていて、甘辛さも心地よく、いくら食べても食べ飽きない煮物です。

新田の母も年齢を重ね「味が定まらない」と嘆いておられるのですが、私にとっては「新田の母が作る」事に意味があるんです。
もっとも、味が定まっていないと感じた事もないんですけどね。

嫁さんの実家は東京です。
いくら近くなったとは言え、仕事や家庭の様々な事情もあり、2人で帰省する事は難しいものです。
また、私が東京に行くのも、時間的な関係で難しい状態です。

4月に仕事の関係で、クライアント先の予定が合えば、私だけでも東京に行けるかもしれません。
その時は、母の煮物を食べたいなと、密かに思っているのでした。

皆さんには「お袋の味」や「親父の味」ってありますか??

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