うるう秒

2017年1月1日(日曜日)に、午前8時59分60秒が発生します。
「うるう秒」というものですね。

「うるう秒」とは、1958年の「国際原子時」開始に伴って、原子時計の刻む正確な時刻と、地球など天体の動きに基づく時刻のズレを調整するために実施するもので、今回で27回目の実施となります。
ちなみに、元日に調整が行われるのは、2008年以来9年ぶりなんだそうです。

うるう秒の挿入は、日本時間2017年1月1日午前9時の直前に1秒が挿入され、日本時間8時59分59秒、8時59分60秒、そして9時00分00秒と続きます。

2012年7日1日に、うるう秒が挿入された際は、SNSサービスが長時間ダウンしたり、Webサービスにトラブルが発生するなど、IT業界に「うるう秒」トラブルの恐怖が走りました。
当時はLINEやFacebookをはじめとするクラウドサービスの普及がそこまで進んでいなかったため、一般ユーザーに対して大障害と認識されることは少なかったのです。

この教訓を生かし、2015年7月1日に、うるう秒が挿入された際は、目立ったトラブルの報告はありませんでした。
もちろん、事前に十分に試験や検証を行い、対策を講じた結果ですし、トラブルが発生したとしても、報告をしていない可能性もあります。

コンピュータにとって「時間」はとても大切なのです。
ましてや、様々な処理を行う「サーバー」やサーバーに関連する機器においては、1秒の誤差がとんでもないトラブルを引き起こす要因になりかねません。

今回のうるう秒は元日に挿入されます。
いくら事前に検証を行って万全の状態にしたとしても、何が起こるかは「その時」になってみないとわかりません。

つまり、システム管理者やエンジニアは「元旦出勤」を余儀なくされることとなります。

影響度から見れば、平日より休日に行うのがいいのかもしれませんが、元日はそれなりにSNSサービスやクラウドサービスの稼働が多いものです。
また、生活に密着した様々な企業のシステムも稼働しています。

今回の「うるう秒」は如何なりますことやら…

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